2026.09.01-09.06|阪口真叶 個展 版画・絵画「Manato Sakaguchi solo Exhibition」
白い壁面を隙間なく埋め尽くさんとする、250点を超える絵画群。
日々の制作の記録であり、作家にとっての現地点での集大成とも言える本展「Manato Sakaguchi solo Exhibition」は、過去に類を見ない濃密で没入感のある展示空間を創り出している。
荒々しくも色彩豊かな筆致で描かれた無数の肖像や風景が、壁一面から生々しい息遣いを放つ。
その奔放なエネルギーの奔流の中で、ひときわ異彩を放つのが、現代アートのモチーフとしては珍しい「市松人形」の存在だ。
空間の奥底を見透かすような人形の眼差しは、周囲のざわめきを鎮め、展示全体を俯瞰する特異な磁場を生み出している。
また、空間の一角には鮮やかな色彩の面構成が美しいシルクスクリーンによる版画作品も並び、作家の多様な技法への探求心を窺わせる。
これほどまでに空間を侵食する作品群は、もはや単なる絵画の羅列ではなく、作家の精神の集積を空間全体で再構築したインスタレーションとも言えるのではないだろうか。
市松人形の静寂と、壁面を覆う圧倒的な熱量。
この相反する要素が交差する類まれな空間で、作家の「生の軌跡」をその目で目撃していただきたい。










作品展について
2026年9月1日(火)〜9月6日(日)10:30-17:00
入場無料
作家プロフィール
阪口真叶