「フゾク・カルチャー」京都芸術大学 油画コース 3回生 5人展

2026.04.08-04.13|「フゾク・カルチャー」京都芸術大学 油画コース 3回生 5人展

京都芸術大学附属高校という共通の地平から出発し、現在、同大学の油画コースで研鑽を積む5名によるグループ展「フゾク・カルチャー」。
ギャラリーの中に一歩足を踏み入れると、同じルーツを持つとは思えないほど多様な個性の火花が散っていることに驚かされる。
思春期の揺らぎを湛えた少女の潤んだ瞳や、祈りの中で自らを摩滅させていく桃色の蝋燭の静謐な姿が壁面を彩る一方で、架空の生態系を油彩の重厚な筆致で描き出す異形の生物たちが、不気味さと愛嬌を同居させた眼差しで鑑賞者を迎える。
日常のレシートや断片的な色彩を再構築し、他者との距離を測る実験的な画面もあれば、自然のエネルギーと自己の存在を確かめるような深い色調の風景も並ぶ。
「フゾク」という言葉は、ここでは単なる出身校の呼称を超え、内的なイメージや身近なサブカルチャーが混ざり合う「緩やかな接点」として機能している。
各々が異なる技法とモチーフを用いながらも、その根底には自身のアイデンティティや身体感覚をアーカイブし、表現として完遂させようとする切実な熱量がある。
若き作家たちが放つ、軽やかでありながらも特有の湿度を帯びた現在の記録。
それは未完成ゆえの可能性に満ち、観る者の記憶の奥底に眠る「個のカルチャー」を静かに揺さぶる。
彼らがここからどの方向へ枝を伸ばしていくのか、その決定的な転換点を目撃する機会となるだろう。

作品展について

2026年4月8日(水)〜4月13日(月)10:30-17:00
入場無料

京都芸術大学附属高校出身、油画コース新3年生5名の作る展示が「フゾク・カルチャー」だ。
共通の環境を経つつも、各自が異なる関心や方法で制作を行い、それぞれの内的なイメージや身近なカルチャーを起点に作品を展開している。
サブカルチャーに通じる軽やかさやオルタナティブな視点を共有する私たちが、「フゾク」という共通点をゆるやかな接点とした、それぞれの現在の制作を提示する試みである。

作家プロフィール

宇都宮ほけきょ

「可愛い」と「不気味」の両立を目指した愛嬌あるキャラクター〈CAPRI(カプリ)〉が制作の主軸。

Instagram
https://www.instagram.com/harutsugeya_hhhu

小幡麻央

日常の中に潜む、崇高な美しさをインスピレーションの源とした作品制作を行なっている。

Instagram
https://www.instagram.com/mao_o80

金子かい

祈りは願いのためにあるのか、それとも祈るという形そのものに縛られているのか。

Instagram
https://www.instagram.com/h854899

金子真歩

絡み合う芸術と暮らしに目を向け、人と人との距離やつながりや、あり方を見つめ直す。

Instagram
https://www.instagram.com/maho_k36

はやしぐちかれん

距離と、ぬくもりと、かわいさと。

Instagram
https://www.instagram.com/l0tus_scent

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