2026.04.18-04.26|山本瑛美 sUm「泡沫に馳す」KG+ No.78 KYOTOGRAPHIE
KG+の一環として開催される山本瑛美とsUmによる本展「泡沫に馳す」は、近年の写真表現におけるドキュメンタリー志向に一石を投じる、物語を主軸に据えた挑戦的な試みである。
壁面には、長巻のように連なるテキストと、それに応答するように配置された大小様々な写真が躍動している。
山本瑛美の情緒的で柔らかな光の捉え方と、sUmの鋭利かつ静謐な視覚言語。
二人の異なる感性が交錯する様は、あたかも一本の映画や小説を読み解くような、不思議な既視感と没入感を鑑賞者に与える。
展示は視覚に留まらない。
会場に漂う微かな香り、耳を撫でる音響演出といった特別な装置の数々が、物語の世界観を物理的な手触りとして立ち上がらせている。
写真が言葉の補足ではなく、言葉が写真の解説でもない。
その対等な共鳴関係は、注目に値する。
鑑賞者は作品の間を回遊しながら、断片的なイメージとテキストを繋ぎ合わせ、いつしか自分だけの物語を紡ぎ出すことになる。
記録から物語へ。
写真表現の新たな地平を切り拓くこの「体験」は、春の京都において忘れがたい余韻を残すに違いない。










作品展について
2026年4月18日(土)〜4月26日(日)10:30-17:00
入場無料
近年の写真展は、作家の思想や社会的メッセージを表すノンフィクション、あるいはドキュメンタリー的手法が主流となっている。
それに対して本作品は、小説や映画のようにストーリーを軸としたフィクションの手法を取り入れ構築された、全く新しいアプローチの写真展を表現している。
本作品の為に描き下ろしたオリジナルストーリーを軸に、二人の写真家がそれぞれの世界観・感性を活かしたイメージを交錯させながら物語を展開していく。
更に展示会場には香りや音の要素を効果的に取り入れ、視覚のみならず嗅覚・聴覚をも刺激し、知覚に直接働きかける事で、作品への没入感を高める空間演出が施されている。
写真・物語・体感が融合する本作品は、鑑賞者に多層的な体験を提供し、写真展という枠に捉われない、新たな可能性を提示している。
KG+ 特設ページ
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/emiyamamoto-sum/
KG+は、KYOTOGRAPHIEのサテライトフェスティバルとして連携・同時開催する公募型アートフェスティバル。
京都から新たな才能を世界に送り出すことを目指し、意欲ある参加者を広く募集して展覧会を開催。
KG+ SELECTやフォトブックフェア、イベントなど多彩なプログラムを展開。
作家プロフィール
山本瑛美
Instagram
https://www.instagram.com/emitan_tabi/
sUm
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