かの芽会「一歩展 −九つのかたち−」京都芸術大学通信教育部陶芸コース

2026.3.10-3.15|かの芽会「一歩展 −九つのかたち−」京都芸術大学通信教育部陶芸コース

京都芸術大学通信教育課程で陶芸を志した、かのうたかお一期生「かの芽会」による本展は、卒業生と在校生が共に創り上げた瑞々しい初陣の場である。
会場を見渡せば、その表現の振り幅の広さに驚かされる。
洗練された青磁の気品を湛える器、力強い刷毛目が躍る大皿、そして手のひらサイズの愛らしい招き猫やフクロウ、羊といった小動物たち。
素材としての土の可能性を、ある者はストイックな機能美へと昇華させ、ある者は物語性を孕んだ造形へと変容させている。
壁面を彩る額装された小皿や、枝物と共に配された花器の数々は、生活の彩りに対する作者たちの真摯な眼差しを映し出している。
通信教育という、年齢も背景も異なる人々が集う場だからこそ、作品に宿る熱量は決して画一化されていない。
それぞれが日常の中で孤独に土と向き合い、学びを糧に自らの「芽」を慈しんできた軌跡がそこにある。
卓越した技法を誇示するのではなく、日々の営みや自然への親愛から生まれた形は、鑑賞者の心に静かに、かつ深く寄り添う。
これは学びの集大成であると同時に、表現者としての新たな出発の宣言でもある。
会場に満ちる、硬い土を捏ね、火を通すことで得られた確かな生の感触。
早春の京都で、個性が鮮やかに芽吹く瞬間に立ち会える稀有な機会となるだろう。

作品展について

2026年3月10日(火)〜3月15日(日)10:30-17:00
入場無料

京都芸術大学通信教育課程陶芸コース 2024年度卒業生・在校生のかのうたかお一期生(かの芽会)によるグループ展です。

作家プロフィール

井上朝子

池内晴菜

大友悟

加納率子

川合由紀恵

品川ひろみ

藤井健司

カントリーママ

前川加奈子

かのうたかお(Special Thanks)

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