立命館大学 写真研究会「春展」

2026.03.24-03.29|立命館大学 写真研究会「春展」

昨年に続いての開催となる、立命館大学写真研究会の「春展」。
若き視線が捉えた「今」という季節の断片が、静謐かつ熱烈に提示されている。
会場を彩る展示作品は、路傍に落ちた一輪の椿、夕刻にシャボン玉を吹く女性の横顔、そして雪を戴く静かな山河まで、多岐に渡る。
それらには、単なる風景の記録に留まらない「視点の置き方」の深さが垣間見れる。
ある作品では、原稿用紙に綴られた言葉が写真に寄り添い、視覚情報の背後にある文脈や情緒を饒舌に語りかけてくる。
彼らがカメラを向けるのは、教科書的な絶景ばかりではない。
青々とした木々からこぼれ落ちる光、友人の何気ない表情、湖面に揺らす鯉とそこに映り込む太陽といった名付けようのない日常の機微。
デジタルという利便性の中で研ぎ澄まされた感性と、不自由なフィルム現像を経て結晶化した記憶が混ざり合う空間には、冬の硬い空気が緩み、万物の輪郭が溶け出す「春」特有の瑞々しさが満ちている。
レンズを通して再構築された「等身大の日常」は、かつて青春を謳歌したであろう観る者たちの記憶の底にある風景を鮮やかに呼び覚ましてくれるかもしれない。
二度と戻らない「今この瞬間」の息吹を封じ込めた作品の数々を、ぜひその目で確かめてほしい。

作品展について

2026年3月24日(火)〜3月29日(日)10:30-17:00
入場無料

私たちがカメラを向けるのは、どこか遠くの絶景ではありません。
登下校の道すがら、窓際に落ちる午後の光、あるいは、ふとした友人の横顔。
そんな、名前もつかないような「日常」の断片です。
デジタルカメラで瞬時に高精細な世界を切り取る部員もいれば、あえて不自由な「フィルム」を手に取り、現像を待つ時間ごと日常を慈しむ部員もいます。
表現の手法はそれぞれ違っても、そこにあるのは「この瞬間を残したい」という等身大の想いです。
便利さの中にある鮮明な記憶と、銀塩の粒子に溶け込んだ柔らかな記憶。
冬の硬い空気がほどけ、輪郭がやわらかく滲むこの季節。
私たちのレンズが捉えた、ささやかで、けれど二度と戻らない春の気配を、ぜひ会場で感じてください。

作家プロフィール

立命館大学 写真研究会

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