2026.02.17-02.22|京都市立芸術大学 日本画専攻 3人展「みつばのたまてばこ」
三者三様の「好き」が鮮やかに、そして贅沢に溢れ出している。
京都市立芸術大学で日本画を専攻する西澤萌乃果、中田恵理佳、佐野来瞳によるグループ展「みつばのたまてばこ」は、伝統的な絵画の技法と現代的な感性が幸福なマリアージュを遂げた空間だ。
会場を見渡せば、まずその表現の多様さに目を奪われる。
日本画材の重厚なマチエールを活かした温かな風景画があるかと思えば、壁一面を埋め尽くす膨大なクロッキーや、鋭い線画が光るキャラクターイラストが同居する。
特に印象的なのは、柑橘類をモチーフにした「HASSAKUTAN」に見られるような、日本画の技法を用いながらもポップなアイコンへと昇華させる軽やかさだ。
また、瑞々しい光を孕んだ草花の描写や、ダイナミックかつ繊細な人物造形は、それぞれの作家の個性という宝物が丁寧に育てられてきたことを物語っている。
本展のテーマである「たまてばこ」は、通常は開けてはならないものとされるが、本展で彼女たちはそれをあえて開放している。
閉じ込められていた情熱が解き放たれ、一つの空間で共鳴することで、幸運の「よつば」ではなく、日常の地続きにある幸せとしての「みつば」が形作られている。
京都の冬の終わりに、三人の作家が持ち寄った色彩の断片。
それは観る者自身の内側にある大切なものを再認識させてくれる、優しくも力強い誘いである。










作品展について
2026年2月17日(火)〜2月22日(日)10:30-17:00
入場無料
京都市立芸術大学日本画専攻3名によるグループ展です。
一人ひとりは、各々の好きを大切にして創作する1枚の葉っぱであるかもしれません。
しかし、そんな「個」を大切にした3人が寄れば、3つの葉となります。
3人でひとつになることで生まれたのは、幸運の「よつば」ではなく、日々の幸せを象徴する「みつば」でした。
玉手箱は、おとぎ話だと開けてはならないものとして登場しますが、大切なものをしまうモチーフでもあります。
本展示会では、大切なもの=「個」と捉え、「たまてばこ」を開けることで3人の好きが解き放たれたこの空間にて、あなたにとっての日常に、幸せを感じられると嬉しく思います。
作家プロフィール
西澤萌乃果
X デジタル作品アカウント
https://x.com/Nekookoru
Instagram 日本画アカウント
https://www.instagram.com/pictures_bamboo
中田恵理佳
Instagram
https://www.instagram.com/artworks_8339
Instagram 創作キャラクターアカウント
https://www.instagram.com/hassakutan8339
佐野来瞳
Instagram
https://www.instagram.com/kawa__tii