苔ノード .shion. 二人展「巡り廻る 名もなき重なりの行先に、置き去りにしたままの 私の続きは」

2025.12.23-12.28|苔ノード .shion. 二人展「巡り廻る 名もなき重なりの行先に、置き去りにしたままの 私の続きは」

彫刻家の苔ノードと切り絵作家の.shion.による「巡り廻る 名もなき重なりの行先に、置き去りにしたままの 私の続きは」と題された本展。
会場でまず目を引くのは、宙に浮くように設置された素材の違いによる質感の対比が織りなす合作である。
苔ノードの彫刻作品は、人の頭部から雲を思わせる有機的な塊が噴出しており、内面に潜んでいた情動が物質へと転化するような、土着的で力強い生命力を湛えている。
一方で.shion.の切り絵は、幾何学的な円環や繊細な網目状のパーツが幾層にも重なり、光を孕んで浮遊しているかのようだ。
その緻密な線は、一刻一刻を慈しむように刻まれた、静謐な祈りの集積にも見える。
東京藝術大学での学びを経て制作から一度離れた苔ノードが手繰り寄せる「かつての続き」と、異なる世界から切り絵へと飛び込んだ.shion.が紡ぎ出す「新たな始まり」。
境遇の異なる二人が選んだ「重ねる」という行為は、単なる技法の共通点を超え、空白の時間を肯定し、新たな自己へと脱皮するための儀式のように映る。
置き去りにされた過去が、現在の重なりを経て再び輝き出す瞬間の記録。
名もなき記憶の破片が、二人の手によってどのような「続き」を描き出したのか。
その交差点に立ち会い、作品から溢れ出す静かな熱量を感じてほしい。

作品展について

2025年12月23日(火)〜12月28日(日)10:30-17:00
入場無料

ニ人展「巡り廻る 名もなき重なりの行先に、置き去りにしたままの 私の続きは」

東京藝術大学、同大学院修士課程で彫刻を学び、その後制作活動から離れていた苔ノード
そして、美術とは全く違う世界から何故か切り絵の世界に飛び込んだ.shion.

境遇も経歴も異なる二人ですが、一歩踏み出すリスタートの気持ちを共有しています。
主に小作品の展覧会ではございますが、美術を志す者としての「続き」と、新たな世界で煌めき始めた「始まり」が交差する、再会と出発の場となります。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

苔ノード .shion.

作家プロフィール

苔ノード

2011年3月 東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
2013年3月 東京藝術大学大学院美術家彫刻専攻 修了
在学中は女性の毒の形成過程を研究対象とし、ガラスや金属、FRP、木、油絵の具、布等、ミクストメディアの作品を制作
以後、家庭に入り断続的に制作をしながらも発表はせず、育児に専念
2023年9月 油彩した木彫に刺繍等の手芸を施す手法で継続的な制作の再開
2023年10月頃 .shion.と出会い、意気投合
2024年9月 GALERIE SOL企画「極小展-彫刻-」
現在、子育ても一段落し、画材店に勤めながら彫刻と向き合うことが日常となっている

Instagram
https://www.instagram.com/mossnode

.shion.

2005年3月 神戸学院女子短期大学家政科 卒業
2007年3月 京都IT会計法律専門学校会計学科 卒業
以後、経理職として従事
2020年頃 趣味として筆文字、消しゴムハンコ制作を始める
2023年10月頃 苔ノードと出会い、意気投合
2023年11月 消しゴムハンコでコラージュ作品を制作したことをきっかけに紙を切る楽しさに目覚める
現在、百貨店に勤め経理を担当、個人事業主として経理業務の受託をしながら創作活動との両立に悪戦苦闘している

Instagram
https://www.instagram.com/shion_k.0227/

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