2025.03.25-03.30|立命館大学 写真研究会「春展」
白い壁に整然と並ぶ作品群からは、新生活に向けた瑞々しい期待感が垣間見える。
立命館大学写真研究会による本展では、学生たちがそれぞれの視点で「いま」を切り取った多彩な写真が展示されている。
人物、風景、都市の断片──被写体はさまざまだが、いずれの作品にも日常の中に潜む光や時間へのまなざしが息づいている。
自然光を巧みに取り入れた柔らかなポートレート、都市の建築を鋭角に捉えた構図、季節の色を感じさせる風景写真。
それぞれの作品には、撮る人の呼吸や心の揺らぎがそっと映り込んでいる。
写研が長年大切にしてきたフィルム文化や暗室作業の伝承も、この展示の背景にある。
デジタルとアナログが交差する時代にあって、学生たちは技術を超えた「写真をつくる喜び」を追求している。
見つめるほどに、写された瞬間の奥にある「人のまなざし」そのものが浮かび上がってくるような作品の数々。
未来へと続く写真文化の灯を感じさせる、清々しい展覧会である。








作品展について
2025年3月25日(火)〜3月30日(日)10:30-17:00
立命館大学写真研究会、略して写研は1950年に立命館大学理工学部より発足し、衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス、大阪いばらきキャンパスを拠点に写真制作を主な活動としているサークルです。
現在も発足当初から変わらず写真活動に精を入れて活動しています。
写真研究会では、年約5回の写真展や月1回の撮影会、他大学との合同撮影会を主な活動としています。
写真研究会は、サークルBOX(部室)に暗室を持っており、入会すると先輩から後輩へとフィルムカメラの扱い方や撮影方法、暗室の作業を教え、暗室文化を代々継承してきました。
毎年春学期に入会した会員は、夏休みにモノクロフィルムで作品を制作し、10月頃の「新人展」に出展します。
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